インフラの点検・診断を行う上で、必要となってくる資格の1つにコンクリート診断士があります。
今日は、コンクリート診断士と言う資格についてのお話です。
コンクリート診断士は、『公益社団法人 日本コンクリート工学会』が実施する試験です。
コンクリート診断士の資格は、コンクリートの診断・維持管理の知識を保有しているかが問われます。合格率は毎年15%程度と低く難関資格です。
試験問題は
①四肢択一:40問
変状の種類と原因、劣化の機構、調査方法、評価・判定、対策・補修・補強、トンネル等から出題される。
②問題A(一般):1000字
診断士の資質を問われる問題。
近年の社会情勢におけるコンクリート構造物の在り方やコンクリート診断士としての役割等が問われる。
③問題B(実務):1000字
コンクリート構造物の診断において、総合的な知識と説明能力が問われる。
※コンクリート技術の実務経験年数が、大卒4年以上、専門学校卒6年以上、高等学校卒8年以上と長いため、コンクリート関係の実務が無い方は1級土木施工管理技士又はコンクリート技士を先に取得した方が良いかもしれません。
◊コンクリート診断士の必要性◊
社会資本としての橋梁・砂防施設・急傾斜施設には、コンクリート構造物が多くこれらを適切に維持管理していくためには、コンクリートの専門家である『コンクリート診断士』がかかせないと思います。これからの維持管理時代では必要な資格だと考えています。
◊コンクリート診断士の位置付け◊
コンクリート診断士は、技術レベルが認められ「国土交通省 技術者資格登録制度」で、コンクリート橋のみならず、鋼橋及びトンネルの施設分野の点検・診断業務計6区分で担当技術者として登録されています。
出典:国土交通省
⇓⇓受験される方に、弊社コンクリート診断士(2017年受験)からのアドバイスです。⇓⇓
コンクリート診断士の受験対策は、この本が非常に参考になりました。
①四肢択一対策
参考書の過去問をひたすら解きました。
ただ、あまり過去問からは出題されていませんでした。
②問題A(一般):1000字
過去問から模擬回答を準備しました。
1-2016年:メンテナンス産業
模擬回答 1-2016メンテナンス産業問題
2-2015年:技術者倫理
模擬回答 2-2015技術者倫理問題
3-2014年:長寿命化
模擬回答 3-2014長寿命化問題
4-2013年:構造物の安全性
模擬回答 4-2013構造物の安全性問題
5-2012年:環境負荷
模擬回答 5-2012環境負荷問題
③問題B(実務):1000字
過去問から模擬回答を準備しました。
1-2016年:トンネル外力
模擬回答 1-2016トンネル外力問題
2-2015年:ASR
模擬回答 2-2015ASR問題
3-2014年:中性化塩害
模擬回答 3-2014中性化塩害問題
4-2013年:疲労塩害
模擬回答 4-2013疲労塩害問題
5-2013年:火災
模擬回答 5-2013火災問題
6-2011年:塩害凍害
模擬回答 6-2011塩害凍害問題
7-2008年:化学
模擬回答 7-2008化学問題
参考になれば幸いです!
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